FRPやカーボン製品は、ある程度日本で形を成形したり 寸法を取ったりして工場へ送られます。 今回は、太田哲也さんの率いる 「Keep On Racing」チームのアルファロメオに重点を 置いてスタッフが奮闘しています。
工場では木材や、ワーカブル樹脂、パテ、発砲ウレタンを 巧みに用いて造形しますが、すべてが体に悪い材料です。 特に造形ではもう体中汚れます(写真上) パテやウレタンの削りカスは体内に蓄積しますので 工場では健康管理をします。 健康診断は勿論ですが、まずは管理者が先頭になり、 工場の美化に努めます。 ジャッキーもそうですが、何事も仕事場が汚ければ、 製品は奇麗にならない、と言うのが信条です。 マスクをすれば夏は暑い、では、マスクは何個も用意し すぐ替えられるようにし、扇風機は各自部署に与え、 床には水道ホースを用意してホコリが飛び散るのを防ぎます。
綺麗な職場で、常にいれば汚れたものは発見出来ます。 作業着も同様、会社で何着も用意し支給します。 最後に、出荷前一番きれいな場所で、常に清潔な 衣服作業着をまとった社員が梱包をして行きます。(写真下) ここは勿論女の子の仕事になります。 年ごろの子は当然自分のお洒落にも気遣いしますから、その気遣いを製品に対して同じように愛情を持たせるよう教育します。
これをもし日本で全部やったら莫大な金額がかかり 当然コストに反映します。最終的にお客様の支払額が 大きくなって行くわけです。 もちろん、安くするには、いい加減な製品をどんどん 単純作業で制作するばいいのですから簡単です。 しかししっかりしたコスト管理の上に、良い材料と 良い社員、それに良い環境を整えて行くのが会社の理念です。
視察に来られるお得意様の多くは、この環境に惚れこんで 契約になるケースが非常に多く、それも理解出来ます。 特に、ヨーロッパやカナダからのお客様は環境に重点を置き、 社員の事を考えている会社や工場にすごく共感を頂くのです。
今日も暑い中、掃除洗濯清掃から始まる工場、 まるで、御寺の修行僧と同じです(笑)
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