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第252号 2009.3.20 製品品質
 
 
 
製品の大部分をGFRPで製作する
当社の工場ですが、製品の品質がここに来て
飛躍的に良くなったと自負しています。
外国人をどうやって使うかが最大のテーマですが
日本式をすべて取り入れた頭でっかちな
やり方では、工員は動きません。
時々中国へ派遣されて来た日本の優秀な
エンジニアや、管理者が数年でうつ病になって
しまうケースが多いとの事、それ程言う事を
理解して貰えないのです。
お互いの意思疎通は、図式や計算では
表せない「何か」が潜んでいると思います。
日本人は計画や計算をして進みますが、
その計算通りに行かないのが中国なんですね。

さて、製品の品質が飛躍的に向上した、
と言うのは実際にどのような事なのでしょう。
一歩目は工員に対する待遇や教育を全て変えた、
それは出来ない社員工員は可哀想だが全て排除した
事に始まり、社内で徹底的に人事異動をする事です。
その社員の技量能力に適した仕事をいかに手配するか
それは重要な事です。人事異動は全て私の指示です。
管理者と言ってもオチオチ威張っていられません。
すぐに降格させるし、当社は一度辞めた社員は二度と
再入社はさせない方針です。だから今は誰も辞めたり
隣近所の工場は多少給料が高くても移ったりしません。
社員が辞めるのは、双方心が痛みます。
しかし、残った社員を考えればこそ、またその出来ない
社員についても早めに転職したほうが良い、と言う事
で積極的に勧め、時には心を鬼にして行動せねばなりません。
その結果、各セクションがバランスよく動くようになりました。

次に材料や工具の問題、これは本当に時間がかかり
ましたが、いかに古い悪習慣から抜け出せなかったかが
キモになりました。
近隣にはFRP工場が多くあります。
しかし、FRPと言っても、配管や簡易トイレを
作るFRPの製品と自動車パーツとは全く違います。
そんな簡易製品経験者は全く必要ありません。逆に迷惑です。
以前いたFRP熟知経験者と言った管理者の言う事やる事が
いかにデタラメだったか、現在残っている管理者は理解し改革を進めました。
また、不良が出来れば材料の責任、工員の責任、と言う
管理者は絶対に必要ありません。これが実に多い。
責任転換をする管理者は全て降格です!

材料に関しては、常に材料検査をしています。
樹脂は3か所から仕入れをし、その都度サンプルを
検証し、更にガラス繊維やカーボンクロスとの
相性を把握させてから製作に入ります。
ガラス繊維については製品別に250g、350g、450g
と使い分け、お客様が長い期間装着しても割れや欠けが
でないような工夫をして生産させています。
更にサンプルを日干ししたり紫外線を当て続けたりの
検査も重要です。これは独自の工夫と経験が育てたものです。
今の管理者は殆どが叩き上げです。また工員の半数以上は
未経験者をあえて採用し真白な状態から教育を
させました。ここまで来るのに3年掛かりました。
それが今、正解だったと、答えが出たのです。

私自信は、技術や知識を教えて貰うのが大嫌いな
悪い性格で、親切心で色々と提言してくれる方も多いのですが
自分が納得できないやり方だと素直に聞き入れられません。
やり方が良いだけでは工場会社経営は成り立たないからです。
そこに取り巻く環境に馴染みながらより良い方向へ持って行くのが
ポリシーなので、まずは自分で考えたようにTryして見る
そこから生まれた問題点や反省点を細かく分析し
解決案を練って行く、のが私の方針です。
(だから、学生時代は成績が悪かったのでしょう。素直じゃないです、へそ曲がりです。笑)

FRP製作について、うちの工場は独特なやり方で進んでいると
思います。気泡の処理、造形、Fitting問題、デザイン、
全てが他社とは異なっていると思うんですが、それで
良いのです。独自な進化は必要ですし、そこから
文化が生まれてきます。うちの社員はどんどん若返り化を
しています。若い力こそが新しいモノ造りに欠かせないからです。

以上、大げさに言えば工場改革を推進したおかげで
今は安定した製品を生産する工場になりました。
外国からもお客様が見え、OEMの契約もあり、
世界へも出荷する工場になってきたのです。

最近ではエレガンス・シリーズが好評で、毎月全車種で
約300セットほど日本国内にて販売しております。
また、ランサー・シリーズ、KITAMOシリーズは
毎月平均的な販売数を誇ります。
エレガンスシリーズについては、造形社員がすでに
形状や装着方法を熟知して製作をしている為、
細かい指示は必要なくなりました。

当社はエンドユーザー向けに広告や宣伝をする考えは持っていません。
中古車販売店さんや、ディーラーさんへの販売を
中心に考えています。これはディーラー上がりの私の
考えです。いかに中古車業界を活性化するか、それを
1つの課題にして取り組んでいるんです。

3月に入り、若い男女工員が10名入社しました。
殆どが紹介で入ってくるので、退職者は出ませんし、すぐに社内で打ち解けます。
毎月1回の全社員食事会、そしてカラオケ大会や
ボーリング大会、そんなリクレーションも
若い社員がどんどん提案してくれますし、
それが社員の奮起にもつながります。
5時の終業後にはすぐに若い工員達が構内でバスケットボールを
始めたり、3階の運動部屋で卓球をしたりと大騒ぎです。

工場は、言ってみれば3K、きつい、汚い、厳しい、
しかし、その結果良い製品が生まれるのは事実。
本社社員もしっかり把握し一生懸命に営業を
しお客様に喜んで頂けるように頑張っています。

今後も当社の目標である「努力・挑戦」を忘れず
良い製品づくりをして行きます。

By 社長


 
 
 
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