ABS製品へ向けて体制を整えている工場ですが、 カーボン製品は製作しています。
真空成型機器を導入してから、そればかりになりました。 まず、手張りのカーボンと違う所は厚さが均等になり 余計な樹脂が無くなるので軽くて丈夫になる事です。 しかし、この製法はものすごく無駄が出ます。 使い捨ての製品が沢山あるからです。 専用のブチルテープやナイロンマット、真空ビニールや プラスチックパイプです。 真空状態を作るまでに2時間、エアーを吸って硬化するまで 2時間、寝かせて2時間、抜くのは翌日以降、それで失敗だと もう散々です。泣きたくなります。
これでも一般の工員では作業は出来ません。 ものすごく繊細な作業です。注射器を使って樹脂を 流し込む場合もあるんです。 何十個も失敗して最近はやっとまともに出来るように なって来ました。 またボンネットやフェンダーなど大型部品も真空成型で 製作をしています。特にレーシングカーにはピッタリです。
さて、工場では大学卒の管理者が3名在籍しています。 王君、施君、沈君の3名です。 これがまた、頭が良くて勉強熱心でビックリです。 3人それぞれ長所が異なりますが、3人合わせてみれば 大きなパワーを生みだしそうで、楽しみです。 ABSを開始すれば、FRPの生産工員はぐっと少なくします。 今後は中国の工場でもしっかり勉強をした社員を雇用します。
特に周りの工場では日雇のような工員や下手でも 縁故関係でいる工員が目立ちますが、これでは成長をSTOPさせます。 工場管理=生産管理です。工場ではこの3名が推進し 改善項目を作り改革を進めています。楽しみですね★
写真はロータスのカーボンウィングと、BMWの銀カーボンサイドスカート の製作中写真です。
By 社長
|